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研究・教育への取り組み

建築学科には大きく分けて、「構造・材料エンジニアリング」分野、「環境・設備エンジニアリング」分野、「建築・都市プランニング&デザイン」分野の三つの学問分野があります。これらは「授業」と「演習」という形で、毎年レベルを上げて学べるようにカリキュラムが組まれており、最後に「卒業研究・設計」という形で自分の選んだテーマに沿った論文や作品を作成します。特に、建築学科の履修システムの最大の特徴はどの分野の授業も自由に選択して学べる点です。学生達は自分で将来の進む方向を考え、そのシナリオに従ってカリキュラムを組むことができます。

2011年度からはJABEE受審に向けた取り組みを開始しました。


授業科目一覧

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各分野の特色


構造・材料エンジニアリング分野(構造・材料系)

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構造・材料工学は、安全,快適で持続可能な建築物の構築を目標としています。構造分野は、木材,鉄鋼,鉄筋コンクリートなどの骨組みや構造に関する力学や設計について扱います。材料分野は構造材料や仕上げ材料といった建築材料や部材の品質管理,設計,あるいは施工について扱います。構造材料分野には7つの研究室が置かれており、地域スケールから地球規模の課題に応える研究活動を行っています。先導的研究テーマは耐震分野及び資源環境分野であり、世界最高の技術を目指し、以下のような課題に取組んでいます。
1)慣習にとらわれない新しいシステムの研究開発
2)産官学の連携による実用的な研究開発
3)構造物試験棟および3次元振動台を中心とした研究拠点の形成

環境・設備エンジニアリング分野(環境・設備系)
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環境・設備工学は、熱・空気・光・音などの環境要素の制御と、空調設備・給排水設備などの建築設備の利用により、健康・快適で持続可能な居住環境を作ることを目標としています。この分野には4つの研究室が置かれており、各種空調システムの熱的快適性を調べる人工気象室、音環境の生理的・心理的影響を調べる三次元音響再生システムを備えた無響室、給排水システムや排水器具の有効性を調べる排水設備試験装置などの実験設備を用いた研究活動を行っています。また、熱環境を解析するためのプラットフォームを開発し、研究に用いています。図は、流体・放射・伝導の連成を考慮した解析により得られた、人体周りの熱の分布性状を示しています。

建築・都市プランニング&デザイン分野(計画系)
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建築や都市に関して、計画・設計およびその維持・管理までを扱うプランニング・マネージメント分野と、空間論、意匠論、歴史を扱うデザイン分野からなっています。前者では、建築・都市づくりのプロジェクトの企画、計画、設計、施工、維持、管理、更新にわたる一連のプロセスを踏まえ、目指すべき空間を構成するための理論や方法、あるいは実際に建築物を実現するための構法のシステムやプロジェクトのマネジメントなどについて学びます。後者では、インテリアから建築、街路・街区、都市、ランドスケープに至る広範な領域において、快適な人間生活が営まれるだけでなく、歴史・文化を踏まえ、また優れた芸術表現を備えた環境のデザインを実現するための知識と方法を学びます。

教育・研究上の特徴的な取り組み

明治大学生田ゲストハウス・プロジェクト

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この建物は、学術国際交流活動の活性化のため、海外研究者用の宿泊施設として、建築学科の教員で構成された「明治大学ゲストハウス設計・監理ワーキンググループ」の設計・監理のもと建てられました。


dept_sem02.jpg同グループは、教育的な効果を最大限に考えて学生たちが積極的に参加できる体制を整え、最初の基本計画については「実施を前提としたアイディアコンペ」を行い、広く学内から他院を募りました。大学院生を中心とした学生たちは、実際に、実施設計から工事管理、時にはコンクリート打設時の型枠たたきまで参加しています。


建築学教室が設計・監理を大学法人から委託されたこと自体、異例なことですが、このように教育の現場で学生たちが直接参加して身近に設計や工事監理に触れたケースは国内においても事例が少なく、特筆に価するものです。これは、常に新しいことにチャレンジし続ける明治大学建築学科の精神を表しています。


実物体験学習教材

講義による概念的な学習では欠落しがちな体験型学習や感覚的理解を補助するため、体験学習教材の開発に取組んでいます。例えば、環境体験装置は、ユニット化された部材によって原寸空間を組立て、材料や構成要素と熱・空気・光・音環境との関係を体感するとともに実験的に学ぶことができます。継手仕口模型教材は、70点の部材、30種類の接合パターンからなる木造建築の縮尺1/3模型で、"サステナブル建築"のモデル事例である伝統木造構法について学ぶことができます。その他、構造学習教材など、さまざまな分野の教材開発に取組んでおり、講義や演習に利用しています。


インタラクティブ・e-ラーニングシステム
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建築の包括的学習支援を目指して、コンピュータと対話しながら"デザインと建物の構法(仕組み)"をスムーズに学べる建築のビギナー向けe-ラーニングシステム構法百科を開発し、授業に導入しています。この教材の利用により、世界中の有名建築を巡りながら、それらがどのような"構造デザイン"や"仕組み"でできているかを知ることができます。