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2016建築設計2 イブニングトーク(第2回)


2016年6月14日(火)

建築設計2では、兼任講師の先生方による2回目のイブニングトークを開催しました。
今回は、馬場兼伸先生、田井勝馬先生、寳神尚史先生の3名にご登壇いただきました。


馬場兼伸先生
「他者と作る 他者で作る」をテーマに、設計手法とそれによって出来る建築について、自らが手掛けた作品を事例としながら3つのタイプに分けてレクチャーして頂きました。
クライアントの要望を代表して翻訳しデザインする建築家(コミニカティブに振る舞う建築)、既にそこにあるハードとコミュニティの調整者としての建築家(建築がメディア化する)、クライアントの要望とコンテクストを生成したフレームへと織り込んでいく建築家(建築が言語化する)という内容のものでした。
実作の基礎工事から竣工までのタイムラプスムービーの紹介もあり、2年生のみんなも、モノが組み上がっていくプロセスを少しでもリアルに捉えられれば益々設計も面白くなっていくんじゃないでしょうか。

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田井勝馬先生
建築家の視点から見る美術館について、自らが手掛けた作品とその他著名建築の事例を写真交えながらレクチャーして頂きました。
展示空間としての美術館や町おこしに一役買っている美術館など、様々なスケールから作品を取り上げ、そこに現れた空間がどういった原理で成立しているのか、作品を展示・貯蔵する空間としての価値や機能はどこに求められているのかという内容について触れていました。
美術作品と建築空間のバランスをどう調停していくのか、これはセンスなのでしょうか、、、なかなかレベルの高いことにチャレンジしていかなくてはなりませんね。


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寳神尚史先生
「アーティスト目線から見る展示空間」というテーマで、現代アート空間がどのような潮流の中にあるのかをレクチャーして頂きました。
ホワイトキューブの時代からサイトスペシフィックの時代へとパラダイムシフトが起きており、権威的だった空間の形式がアーティストが起こすある種のゲーム性を伴ったアクションによって次々と読み替えられ、美術館建築が解体され再解釈されているという内容でした。
だまし絵的な空間の写真が数多くあり、実際に行って体感してみたいと思わせるような魅力が伝わってきました。これから取り組むみんなもワクワクするような空間を設計して欲しいと思います。

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「コンテクスチュアリズム」「機能性と空間性」「コンテンツとの関係性」という建築に内在する要素を三者三様の角度からお話し頂き、建築をどう捉えていくか考えさせられる有意義なトークイベントでした。


最後の質問では、教壇に乗る院生が座っている先生に質問をするという立場の逆転が意図せず起こってしまったのですが、これに対して「教室という空間の形式を逆手に取った、まさに現代アート的な構図だよね、これ」という意見も飛び出し、和やかな雰囲気で閉幕しました。

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第二課題の中間発表は、6月28日です!
今回の課題は深く解けば解くほど難しくなりそうな内容ですが、その反面、非常に勉強になるテーマだと思いますから、最後まで走りきって欲しいですね。実際に美術館に足を運んで、体感してくるといいかもしれません。多様な提案を私たちも楽しみにしています!(TA)