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2014建築設計2 イブニングトーク(第1回)


建築設計2では、先週課題説明が行われ、第1課題「五反田川沿いの住宅」がはじまりました。4月22日、初回エスキス後に、この授業を担当されている廣部剛司先生・今村水紀先生・干場弓子先生によるレクチャーが行われました。

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廣部剛司先生
 廣部先生が手がけたいくつかの住宅作品を参考事例として、建築設計のプロセスについてお話していただきました。
 頭のなかの設計の構想を手でスケッチに描き起こし、それを客観的に検証する、ということを何度も繰り返すというスタディの過程を見せていただきました。廣部先生の場合、スタディの初期は模型を使わず、かなりの進度までスケッチブック上で検討を進めておられるのが印象的でした。また、手描きスケッチでのプレゼンテーションは、描き手が見せたいものをより効果的に伝えられるということを実感しました。
 いかに美しい空間を生み出すことができるか、というアイディアの引き出しを増やすために、普段の生活においても美しい風景に対して常に敏感でいることが重要とのメッセージもいただきました。

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今村水紀先生
 今村先生が手がけた、それぞれに異なる文脈を持った敷地に建つ異なる規模の、3つの住宅作品の設計プロセスの紹介をしていただきました。
 コンセプトから具体的なスタディ過程まで、模型写真を用いて段階的に見せるプレゼンテーションは、シンプルでわかりやすく印象に残りました。
 どの作品も、これからの都市における住宅のあり方、ということを考えてコンセプトを導いていることが共通しているように感じました。また、人が生活していくなかで生じてくる雑多なもの(いわゆる生活感のようなもの)を隠したり排したりせずに受け入れてつつみこむ、おおらかさのようなものが、全体を通してひとつ重要なキーワードとされていました。

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干場弓子先生
 干場先生からは、車止めのような小さなスケールのものから集合住宅の改修まで、さまざまなスケールのプロジェクトについて、設計というものの射程の拡がりを示してくださいました。
 4つのプロジェクトを紹介していただきましたが、どれも互いにまったく異なる条件下で設計されており、それぞれの与条件に対して多様なアプローチで対応されていることが印象的でした。この柔軟な対応を可能にしているのは、クライアントとのコミュニケーションを大事にされていること、さらに、それによって得られた情報のなかで何を設計の出発点とするかの選択を丁寧にされていることなのではないかと感じました。

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 今回は以上3名の先生方にお話をいただきました。
 学生の皆さんは、先生方のまさに三者三様の設計手法を見ることが出来て、第1課題「五反田川沿いの住宅」の設計を進めるにあたり各々重要なヒントが得られたのではないでしょうか。また先生方のパワーポイントはプレゼンテーションの勉強にもなったのではないかと思います。ぜひ今後のエスキスやプレゼンで活かしてもらいたいと思います。
 先生方、貴重なお話をいただきありがとうございました。
 
 次回、第2回目のイブニングトークは6月17日(火)17:00から開催されます。光本直人先生・馬場兼伸先生・仲俊治先生にレクチャーをしていただきます。お楽しみに!