第2課題は「明治大学 IKUTA CAMPUS FORUM」と題し、明治大学生田キャンパスの正門横の敷地に小規模なイベントホールとカフェからなる施設と広場をデザインするものでした。敷地のコンテクストを丁寧に検討しつつ、サービング・スペースとサーブド・スペースの関係を踏まえたレイアウトと動線計画を解くことが求められました。
当日は最初に履修者全員の作品をピンナップしてポスターセッションを行いました。他の人の作品を見たり、普段指導を受けていない講師からのアドバイスを受けられ、2年生にとって有意義な時間となったのではないでしょうか。

その後、投票によって全体講評へ進む優秀者の選出が行われました。9名の講師がそれぞれ15作品に投票し、また学生は1人1作品を選んで投票。講師投票が多く集まった15作品と、学生投票による1作品の計16名の学生が選出されました。学生による投票は、履修者の参加意識を高め、また各自が設計を評価する立場に立ってみることから学ぶことを狙って実験的に導入してみたもので、講師の投票とは明確に区別しました。
全体講評会では、優秀者が作品のプレゼンテーションをし、それに対して講師の先生方と学生による質疑・議論が繰り広げられました。




今回の優秀作にはアイディアやコンセプトが優れているものが多く見受けられる一方で、そのアイディアやコンセプトが建築に活かしきれていないという指摘をされるものも多かったようです。また、アイディアやコンセプトが図面に表現されていないなどのプレゼンテーションの課題も浮かび上がりました。加えて、学生による投票では、講師がほとんど投票しなかった作品が多数の得票を集めて選出される結果となり、学生の皆さんも設計を評価する視点について自らの問題として考えるきっかけになったのではないかと思います。
ポスターセッションと講評会を通して、各々が多くのことを学び、今後に向けての課題を発見でき、とてもよい機会であったと思います。
最後に講師の先生方から一人ずつ今後に向けてのアドバイスを頂き、2012年度の建築設計2は終了となりました。 後期からも頑張りましょう。
(TA安斎)