2010年の台南スタジオに引き続き、2011年も修士1年による国際ワークショップが8月に行われました。場所はSingaporeのLittle India地区。
有名なマリーナ・ベイ・サンズなどを含めた大規模な開発が進むSingaporeは、アジアでも最も勢いのある多国籍国家です。その中でも、インド人が多く住んでいるLittle India地区は、「Shop House」という形式の住居群が国によって保存されています。
今回のワークショップでは、シンガポール国立大学(NUS)と明治大学の学生30人を5グループに編成し、広域スケールから建築スケールまでの5つの提案をしました。
プレゼンから普段の何気ない会話までを全て英語で行うことで英語が体に染み付いたと実感しています。伝えたい事が伝えられなかった時ほど勉強し、絶対に忘れないようにする学生の姿勢は、ワークショップならではの光景かもしれません。
また、シンガポールの学生の模型の作り方やプレゼンボードのビジュアルのレベルの高さに刺激を受けました。シンガポールの学生の表現のうまさや、日本の学生の考えや繊細さをどうマッチさせるかがグループワークにおいて重要だと感じました。
シンガポールは今、日本のバブルのような状況を迎えています。都市計画や国策に多民族国家であるシンガポールらしさを感じ、いきいきとした人々の表情を見て、日本との違いについて考える機会となりました。とにかく実践の場がある事、学生の国をよくしようという熱意が感じられる事、全てが刺激的でした。