明治大学 MEIJI UNIVERSITY

構造力学研究室(小林正人専任教授)の学生グループが JSCA構造アイデアコンペの「構造デザイン賞」および「スマートパッシブデザイン賞」を受賞しました

Posted : 2021.12.09 / Award

一般社団法人 日本建築構造技術者協会(JSCA)が主催した構造アイデアコンペ「アイス棒タワーコンテスト」において、理工学部建築学科構造力学研究室(小林正人専任教授)からの2組の学生グループが、それぞれ「構造デザイン賞」と「スマートパッシブデザイン賞」を受賞しました。このコンペでは、市販のアイス棒を使って作成した高さ1mのタワーに500グラムの重りを乗せて振動台で揺らし、長く揺れに耐えられる水平振動抵抗性能を競い、さらにデザイン性と独創性も審査されました。

構造デザイン賞には、4年生のグループが作成した「軸力で耐える六角形タワー」(写真:右)が選ばれました。アイス棒を連結した細長い部材で構成されたスレンダーな構造をデザインし、“座屈しそうでしない構造”として審査委員の評価を得ました。スマートパッシブデザイン賞は、大学院生のグループが作成した「振動のエネルギーを吸収するスライドタワー」(写真:左)が選ばれました。タワーの中間部が横にスライドする仕組みになっており、スライド面に曲率を与えることで自然と元の位置に戻る免震構造の原理を応用しています。金田充弘氏(構造家、東京藝術大学美術学部教授)の審査委員選賞として授与されました。企業に所属する構造設計のプロも参加するコンペで高い評価を得て今回の受賞に至りました。

構造デザイン賞:軸力で耐える六角形タワー(林 佑平、江原 諒、田中悠貴、ZHU ZEYU)

スマートパッシブデザイン賞:振動のエネルギーを吸収するスライドタワー(宇佐美孝典、小澤 巧、佐藤啓太、白井貴裕、新田哲史、細田陽斗)