明治大学 MEIJI UNIVERSITY

樋山 恭助HIYAMA Kyosuke

教授 / 建築環境デザイン研究室

教員データベース

Room 生田キャンパス 第二校舎4号館4303A室
Email hiyama■meiji.ac.jp(■を@に置き換えてください)
Website Meiji.net 記事
イエ総研 記事

略歴

早稲田大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。博士(工学)。一級建築士、LEED AP O+M、CASBEEウェルネスオフィス評価員、SuMPO認定LCAエキスパート。日建設計、東京大学生産技術研究所、山口大学を経て、2016年に本学着任。2022年から現職。共著に「Ventilating Cities」ほか。受賞に日本建築学会賞(論文)、空気調和・衛生工学会学会賞(論文・技術)、カーボンニュートラル大賞、日本風工学会出版賞ほか。


研究室の概要

社会環境の変化に柔軟に適応し、建築業界における新たな価値創造に貢献する人材を育てることを目的とし、“建築物”の“環境”を“デザイン”することを通底テーマとした多岐にわたる教育・研究活動を展開しています。価値創造は、社会環境の変化に伴う新たな課題の発見と解決、その社会発信とフィードバックといったPDCAサイクルの反復から生まれます。研究室では、地球環境やウェルネス、バイオフィリア等をキーワードとした研究活動を通したPDCAサイクルの実践により、学生の課題発見と解決の力を伸ばすことに重点に置いた活動を展開しています。


研究室が求める人材

建築環境デザインへの共通の興味の下で、教員・大学院生・学生といった立場の垣根を越え共に学び合う場を目指します。このため、知識の一方向的な享受のみでなく、互いに与え合うことができる学生を求めています。研究室配属時の選考では、学生の努力の成果としての学業成績を重視しつつ、研究室の求める学生像との整合性を評価します。


研究ピックアップ

大学校舎の環境・ウェルネス評価

本学・生田キャンパスの新たなシンボル「センターフォレスト」を対象に、学生達が快適性やエネルギー性能の評価を進めています。この校舎は、学習意欲をかき立てる環境と学生同士の主体的な学びを後押しするラーニングコモンズを中心に設計されており、その結果としてのウェルネスの評価も進めています。

大学校舎の環境・ウェルネス評価

センターフォレスト外観


卒業論文 / 卒業設計テーマ(2024年度)

  • 特性 の異なる二つのイノベーション拠点の執務者を対象とした 温冷感および生産性の調査と比較
  • 建物外皮のLCAとGHG排出量による地域最適化
  • 住宅の内窓改修によるGHG排出量削減効果とカーボンペイバックタイムの試算
  • PCMを用いた換気窓の開発と最適運用に関する研究
  • ニューラルネットワークによる建築設計用気象データの日射量推定に関する研究
  • ボロノイを用いたダブルスキンファサードの設計 -有機的開口面による採光とグレアの最適化-(卒業設計)

修士論文 / 修士設計テーマ(2024年度)

  • ホールライフカーボン削減に向けたファサード設計に関する研究
  • PCMを用いた換気窓の開発と季節別の運用最適化
  • 建築設備におけるエンボディドカーボンの実用的データ整備に関する研究
  • オフィスのテナント区画変更時における採風窓の運用最適化に関する研究

在学生の声

大学院修士2年・馬場祐弥

大学院修士2年・馬場祐弥

私は外部進学でこの研究室に入りましたが、先生方や先輩、同期の皆さんがとても親切で、すぐに馴染むことができました。研究室内は和やかな雰囲気で、日々快適に過ごしています。
また、他大学と共同で開催された勉強会にも参加し、幅広い視野で学ぶ機会を得られたことも大きな刺激になりました。
研究テーマの選択肢が多く、自分の関心や強みに合った分野を見つけやすい点も、この研究室の魅力のひとつだと感じています。


卒業生の声

2016年度 卒業・東京工業大学 施設運営部・内田かおり

2016年度 卒業・東京工業大学 施設運営部・内田かおり

樋山研究室では一期生だったので、初めは誰に頼ったら良いか分からず大変でした。先生や同期のメンバーだけでなく、他の研究室の先輩方にも助けてもらうことで、卒業研究を無事終えることができました。その過程で、自分が何に困っているか分析して、誰に相談するべきか考える癖がついた事は今にも生きています。樋山研究室は伸び伸び過ごせて成長できる研究室だと思うので、やりたい事がある方におすすめです。