明治大学 MEIJI UNIVERSITY

川島 範久KAWASHIMA Norihisa

准教授 / 地域デザイン研究室

教員データベース

Room 生田キャンパス 第二校舎A号館A1105室
Email nori_kawashima■meiji.ac.jp(■を@に置き換えてください)
Website 明治大学川島範久研究室
川島範久建築設計事務所

略歴

建築家。1982年神奈川県生まれ。2005年東京大学卒業。2007年同大学大学院修士課程修了後、日建設計勤務(-2014年)。2012年カリフォルニア大学バークレー校客員研究員。2014年より東京工業大学助教(-2020年)。2016年東京大学大学院博士課程修了・博士(工学)取得。2017年川島範久建築設計事務所設立。2020年より明治大学専任講師。2023年より同大学准教授。


研究室の概要

本研究室では、環境ポテンシャルをいかすエコロジカルな地域・建築デザインの研究・実践を通して、地球環境危機の時代における新たな地域と建築の在り方を追求する。従来のフィールドサーベイに留まらず、コンピューターを用いた環境シミュレーションに基づく環境配慮デザイン、資源循環に配慮したマテリアルフロー・デザイン、新しいエコロジカルなライフスタイル・デザインを通して、具体的な地域における建築デザイン実践も行う。


研究室が求める人材

気候・エネルギー・水・地形・災害・マテリアル・食・生業・観光・アート・交通・情報通信技術などといった分野横断的な視点および建築から地域までのスケール横断的な視点を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持つ学生。


研究ピックアップ

日本の集落における『伝統知』リサーチ

地理的な要因等により完全な近代化から免れた中山間地域や離島における集落には、自然との連関の中で生きる『伝統知』が残されていることが多い。複数の伝統集落を対象にセンサーを用いた環境実測や環境シミュレーションを用いた解析技術も活用して『伝統知』の効果を定量的に把握し、現代に活かす研究を行っている。

日本の集落における『伝統知』リサーチ

伝統的集落のフィールドサーベイと環境解析


卒業論文 / 卒業設計テーマ(2021年度)

  • 都市郊外におけるオフグリッドシェアハウスの提案-切ることは結びなおすこと-
  • 郊外住宅地の「自然」再構-はじまりは、日々の水の使い方-
  • 都市樹木の持続的な循環システムの提案-小平都市計画道路328号線の残地活用計画
  • 空き家解体材を用いたヒト・モノ・エネルギーの結節点の設計-離島における新たな資源循環の提案-
  • 森を生かす山荘-二次的自然の遷移と昇煙建築-
  • 商店街におけるエディブル・ランドスケープの提案-道を耕し、農を開く-

修士論文 / 修士設計テーマ(2021年度)

  • 伝統的な防風対策のしくみと効果の定量的検証
  • 土を用いた構法の現代活用と課題-ワークショップ施工に着目して-

在学生の声

大学院修士1年・泉谷智文

地域デザイン研究室では、都市郊外や中山間地域、離島といった都市との関係性が異なる3つのフィールドでの研究・実践を行っています。研究室内での学生間や先生とのディスカッションだけではなく、自らフィールドに入っていき、実際に手足を動かしながら活動していくことで、自分自身が考えている問題をより明確に捉えることができ、日々大きな学びを得ることができています。


卒業生の声

2022年度博士課程前期課程修了・地域デザイン研究室・石原脩大

学部時代から環境工学分野と歴史分野に興味があり、それらを横断するような研究がしたいという思いから、地域デザイン研究室の博士前期課程に進学しました。進学後は、風速計・ドローン・環境シミュレーションなど様々なツールを用い、日本の伝統集落における防風対策を定量的に分析する研究を行いました。ゼミでディスカッションしながら、研究室の仲間と一緒に進めていくことにやりがいを感じ、自分自身の成長も実感しています。