明治大学 MEIJI UNIVERSITY

小山 明男KOYAMA Akio

教授 / 建築材料研究室

教員データベース

Room 生田キャンパス 第二校舎A館1012室
Email akoya■meiji.ac.jp(■を@に置き換えてください)
Tel 044-934-7337

略歴

明治大学博士後期課程中退,博士(工学),東京都立大学助手を経て,1999年に本学着任。2010年から現職。共著に「ベーシック建築材料」ほか。受賞に日本建築仕上学会賞・論文賞,石膏ボード賞(特別功労賞)ほか。


研究室の概要

本研究室では,建築材料や建築施工分野において,サステナビリティや資源問題を意識した研究テーマに取り組んでいます。テーマは,資源循環や長寿命化に資する建築材料・工法の開発,解体工事や建設廃棄物処理の適正化などで,企業との共同研究等によって成果を社会に発信しています。1957年に創設されて以来,明治大学出身の教員で受け継がれている伝統ある研究室で,「継続は力なり」を理念に,卒業生による組織「まとい会」と連携して活動しています。


研究室が求める人材

環境問題や高齢化問題など,今後深刻化する課題に対して,建築材料・建築施工の面から貢献できる活動を積極的に行う人材を求めています。具体的には,建物や材料などの「ものづくり」を通して,人や社会の役に立つ技術・知識を有する人材です。そのためには,組織で仕事をする上で欠かせない,個の強さと協調性を育てたいと考えています。
環境問題や高齢化問題など,今後深刻化する課題に対して,建築材料・建築施工の面から貢献できる活動を積極的に行う人材を求めています。具体的には,建物や材料などの「ものづくり」を通して,人や社会の役に立つ技術・知識を有する人材です。そのためには,組織で仕事をする上で欠かせない,個の強さと協調性を育てたいと考えています。
本研究室では,実験や調査は研究室全員で取り組むことを基本としています。泥臭い作業も遊ぶ時も一致団結して行うため,研究室の学生には,仲間を大事にすること,自らの目的意識を持つこと,そして何事にも明るくかつ真剣に取り組む姿勢を持つことを望んでいます。


研究ピックアップ

窯業系サイディングの中高層建築物への適用に関する研究

窯業系サイディングは,主に低層戸建て住宅用の外装材として用いられている建材であるが,新築およびリニューアル用途として中高層建築物への適用可能性について検討した。施工高さ拡大に伴い風圧力が増加することから,留付工法の改善を行い,その疲労特性について実験・検討を行った。本研究の結果,中高層向けの留付工法を提案するとともに,風圧力と耐用年数を考慮した適用可能施工高さを明らかにした。

窯業系サイディングの中高層建築物への適用に関する研究

サイディング施工高さと耐用年数の関係


卒業論文 / 卒業設計テーマ(2021年度)

  • 建材由来廃棄物量の将来予測および廃棄物削減施策の提案
  • 建設業界におけるSDGsへの取り組みおよび廃棄物処理の環境影響に関する調査研究
  • 外装材の耐久性向上と維持保全に関する研究〜金属サイティング上張り工法の提案に向けた検討~
  • 仕上塗材の施工および経年劣化がコンクリートの中性化抑制効果に及ぼす影響
  • セルロースエーテルによるコンクリートの初期表面ひび割れおよび中性化の抑制効果に関する研究
  • 石炭ガス化スラグ骨材のコンクリートへの適用性に関する研究
  • 石炭ガス化スラグ骨材コンクリートの鉄筋付着特性に関する基礎的研究
  • 石炭ガス化スラグ骨材コンクリートを用いたRC梁部材の構造性能に関する基礎的研究
  • 再生骨材中の塩化物および強制炭酸化による再生骨材の改質がコンクリートの諸性状に及ぼす影響
  • 再生骨材中の塩化物含有量の推定方法に関する実験的研究

修士論文 / 修士設計テーマ(2021年度)

  • セルロースエーテルを添加したコンクリートの耐久性に関する基礎的研究
  • RC建築物の中性化に及ぼす仕上塗材の保護効果に関する研究
  • 再生骨材中の塩化物がRC部材中の鉄筋腐食に及ぼす影響

在学生の声

学部4年・長友理恵

学部4年・長友理恵

研究室では,塩ビシートのマテリアルリサイクルに関する研究をしています。最初は分からないことだらけでしたが,先生や卒業生の方々に,その都度教えていただきながら,毎日楽しく取り組んでいます。みんなで作業することもあるため,雰囲気は和気藹々としており,建築に興味がある方もそうでない方も,この研究室なら楽しめるはずです!

学部4年・安田魁

学部4年・安田魁

私が建築材料研究室で最も魅力的で他の研究室に負けないといえるのは、メンバーの絆が非常に堅いことです。私は再生骨材の研究をしていて、他のメンバーもそれぞれ研究テーマに取り組んでいます。しかし、各々が一人で黙々と作業するのではなく、みんなで楽しみながら協力し合うので、自然と明るい雰囲気が作られています。建築材料研究室では、きっと他の研究室では味わえない大学生活を送ることができるのではないでしょうか。


卒業生の声

2008年度 学部卒業・アマゾンデータサービスジャパン合同会社・藤本あゆみ

2008年度 学部卒業・アマゾンデータサービスジャパン合同会社・藤本あゆみ

卒業後、NTTデータにてFM業務に従事し、現在はAWS向けのデータセンターの運用を行っています。
学生時代は、自分の研究を探求することに加えて、研究を完遂するためにチームを巻き込んで物事を進める力を学ぶ絶好の機会です。本研究室では、全員が協力し合って研究を進めますので、研究を主軸に、社会を強く生き抜く力を身につけることができます。ぜひ、かけがえのない仲間と共に、充実した時間を過ごしてください。

2016年度 博士前期課程修了・株式会社長谷工コーポレーション 技術推進部門 技術研究所・永良太郎

2016年度 博士前期課程修了・株式会社長谷工コーポレーション 技術推進部門 技術研究所・永良太郎

大学院では、外装材の疲労特性に関する基礎研究を行っていました。現在は構造分野の研究開発業務に携わっており、大学院での専攻と分野は異なりますが、大学院で学んだ研究に対する姿勢や考え方が活かされていると思います。建築材料研究室の研究テーマの中には一人では実施できない実験も数多くあります。お互いの実験を補助しあう中で自然とゼミ生に一体感が生まれるため、大変ながらも楽しく充実した研究生活を送れました。