明治大学 MEIJI UNIVERSITY

酒井 孝司SAKAI Koji

教授 / 建築環境工学研究室

教員データベース

Room 生田キャンパス 第二校舎A号館A1115室
Email sakaik■meiji.ac.jp(■を@に置き換えてください)
Tel 044-934-7335
Website 建築環境工学研究室
水曜会(環境・設備分野OB会)

略歴

明治大学卒業(1990.3),同大学院博士後期課程修了(1995.3),博士(工学),熊本大学,大分大学を経て,2006年に本学着任。2009年9月から現職。共著:「クールルーフガイドブック」,「CFDガイドブック」ほか,受賞:太陽エネルギー学会論文賞,空気調和・衛生工学会功績賞ほか。


研究室の概要

地球環境問題の顕在化に伴い,建築における環境負荷低減が極めて重要な課題となっています。環境負荷の大部分は,事務所建築・住宅等の建築分野における使用エネルギーに起因しており,今後の建築設計においては,室内の快適性を確保しつつ,自然エネルギー利用や省エネルギー化を進め,省資源化等の建築環境負荷を低減する持続可能な建築環境を構築することが必要不可欠です。このような環境を実現するためには,外界気象変化や,建物外壁の仕様,居住者の快適性,空調設備の制御特性,多数室間の熱・空気移動,壁面熱伝達性状等の様々な問題に対して,適切な予測と評価を行うことが重要です。そこで,本研究室では,複雑な事象を総合的に評価する必要がある建築室内外の温熱環境を対象に,実測調査や模型実験,数値解析手法を用いて,持続可能な建築環境の評価・予測手法の構築に取り組んでいます。


研究室が求める人材

・目標に向かって,地道に取り組める人
・自然エネルギーの有効利用に興味がある人
・空気・熱移動現象の原理に興味がある人
・コンピュータシミュレーションに興味がある人


研究ピックアップ

非定常CFD解析手法の開発

本研究室では,1972年から継続的に,CFD解析に関する研究を行っています。現在の定常CFD解析で課題となっている「自然対流の対流熱伝達」,「壁面に沿った空調吹出し気流の拡散性状」,「壁体の蓄放熱現象」等について,非定常CFD解析手法を用いて高速化や精度向上手法について検討しています。

非定常CFD解析手法の開発

自然対流現象の可視化・風速測定と非定常CFD解析


卒業論文 / 卒業設計テーマ(2022年度)

  • オフィスにおける非定常温熱環境のCFD解析に関する研究
  • 建物出入口における外気侵入量の把握に関する研究
  • サンルームによる暖房負荷の低減効果の検討
  • Para ViewによるCFD解析結果の可視化に関する研究
  • 二次元自然対流場における非圧縮性CFDと圧縮性CFDの比較
  • 吹き抜け空間における温度差換気のCFD解析
  • 壁体内非定常一次元熱伝導のGPU解析
  • 暖房設備と換気設備の併用時における温熱環境の把握に関する研究

修士論文 / 修士設計テーマ(2022年度)

  • 集合住宅におけるエアコン室外機のショートサーキット現象のCFD解析
  • 水蒸気拡散現象の非定常CFD解析に関する研究