2023年度：建築設計総合a,b（3年次・春学期）

建築設計総合a：集住の現在形──明治大学国際混住学生寮

大学の国際化を背景に、多彩な出自をもつ36人の留学生・日本人学生が混住する国際学生寮を設計する。専用・共用部の配分とユニット構成がどんな集住文化を生み出すかを検討するのが課題の主旨だが、同時に地域と大学をつなぐ小規模学生寮のパイロットケースとして公共空間とグランドレベルのデザインも検討する。

●優秀作品の学生一覧：
足立莉菜｜伊澤歩夢｜上田幹人｜大田祥悟｜太田侑輝｜辻　賢人｜中村　颯｜野澤朋矢｜橋本萌花｜美和駿佑｜尾留川茉那｜喜入柊介｜大家菜摘｜部谷ひかり｜藤辺彩花｜江尻堅太郎｜小野寺陸人｜黒田聖華｜後藤雄大｜高橋直仁｜谷口愛実｜宮地幸助｜横野亘律｜向山　悠

建築設計総合b：学びの現在形──明治大学生田ラーニングセンター

従来の枠組みを超えたアクティブで創発的な学びが生まれるようなラーニングセンターを生田キャンパス中央部の芝生広場に面して設計する。出題プログラムは異なる利用形態を想定した多彩な大きさの空間を具体的に要求しており、それらの関係と距離をつくるとともに、敷地内の植樹帯や高低差を活かしたデザインが期待される。

●優秀作品の学生一覧：

足立莉菜｜上田幹人｜太田侑輝｜小川　海｜辻　賢人｜内藤颯人｜中村　颯｜奥畑　稜｜尾留川茉那｜大家菜摘｜田口　麗｜殿村拓茂｜中野　蓮｜藤辺彩花｜我田蒼弥｜小野寺陸人｜黒田聖華｜小林蒼生｜高橋直仁｜高松　優｜谷口愛実｜横野亘律

●担当教員：
山本俊哉（コーディネーター）・川津彩可・青井哲人・萬玉直子・湊景亮・駒田由香・本橋良介・廣瀬隆志・三輪良恵・宮地国彦・亀田康全

優秀作品

※ STUDENT WORKに掲載されている作品はいずれも各学生個人の著作物です。許可のない複製・拡散・二次利用はご遠慮ください。

　

他の科目

2023年度：建築設計3（2年次・秋学期）

2023年度：建築設計2（2年次・春学期）

建築設計総合a　優秀作品

中村　颯

講評

個室群とその大きな相似形である透明性の高い共用部ボリュームを重ね合わせ、複雑な隙間空間を生じさせる提案。上階へ続く動線上に展開する寮内の様子と隙間から見えるであろう外部の様子が豊かに想像できる。（担当講師：亀田康全）

建築設計総合a　優秀作品

部谷ひかり

講評

グリッドプランに対し平断面的に身体的スケールのズレを加えるという単純な操作で、多様な場と豊かな外観を生み出している。また、１階ピロティーと繋がる外部と内部の相互貫入がもたらす空間の変化も案の魅力である。（担当講師：廣瀬隆志）

建築設計総合a　優秀作品

江尻堅太郎

講評

個室スパンのリズムで並んだ家型の壁がもつ力強さと、スケッチに表れている細かな生活風景が魅力的な提案である。共同生活のなかでの他者とのつながりを個室から共用部に伸びる壁の操作でチャレンジしている点も可能性がある。（担当講師：萬玉直子）

建築設計総合a　優秀作品

横野亘律

講評

複数の設計ルールを編み込んで同時に成立させることで、セミラティス的な構成を実現した作品。内部空間や階段などに改良の余地があるものの、多義性・多面性を具現化する設計手法として実に秀逸であり現代的である。（担当講師：宮地国彦）

建築設計総合b　優秀作品

奥畑　稜

講評

ランドスケープと一体化した緑化屋根が芝生広場まで連続し、建築と広場とが緩やかに溶け合う、敷地環境を活かした計画である。屋外から屋内へのグラデーショナルな空間構成は、場所と動線に多様性を生み出している。（兼任講師：廣瀬隆志）

建築設計総合b　優秀作品

我田蒼弥

講評

多くの学生が芝生広場を意識し水平に浸透的な構成を模索したなかで、うねるような垂直の壁により囲われた立体的な内部空間と外部へのくびれをつくり、これに学習・研究の場を絡ませる。独自性と完成度の高い力作。（専任教授：青井哲人）

建築設計総合b　優秀作品

黒田聖華

講評

隣接する植樹帯に馴染むように建築を4本の樹木に見立てている。幹にあたる螺旋階段は地上レベルでは大きく広がることで隣接する地形と連続してランドスケープ化し、枝葉となる諸室は上階で交わり合い活動を誘発する。（兼任講師：本橋良介）

建築設計総合b　優秀作品

横野亘律

講評

階段をもつ独立した「タワー」を分散配置し、ベクトルの違う「パス」を挿入したダイナミックな空間操作と「パス」と「タワー」の重なりから生み出された繊細な平面計画との両立が秀逸。多くのスタディの賜物である。（兼任講師：三輪良恵）