明治大学 MEIJI UNIVERSITY

2022年度:建築設計1(1年次・秋学期)

第1課題:アウトドア6✕6──小劇場のフレーミング (グループワーク)
キャンパス内に、6✕6m の正方形の輪郭線だけでテンポラルに小劇場が生まれるような魅力的な場所を見つける。「小劇場」とは、舞台(演じる者)と観客席(観る者)からなる関係の場である。6〜7人のグループが、A=レベル差を含む劇場、B=スクリーンを挟む劇場、C=際(きわ)にある劇場、D=屋根のある劇場、という4つのテーマのいずれかを割り当てられ、この課題に取り組んだ。

第2課題:インテリア6✕6✕6──外部のない構成と光のスタディ (グループワーク)
外部を考えず、内部の構成だけにテーマを限定することで、空間の構成および光と陰影の状態の多様な可能性を探求する。6✕6✕6mの立方体を出発点とし、その内部を中心に構成し、開口部をデザインするとともに、写真撮影のためののぞき穴をつくる。提出物の写真も重要な評価ポイント。6〜7人のグループで取り組んだ。

第3課題:プロジェクト6✕6✕6 (個人ワーク・グループ指導)
6✕6✕6mを超えない範囲で自由に設計する。ただし現実の敷地を選定し、周囲の物的環境をよく調査・解釈するとともに(コンテクスト)、設計提案によって新たに生み出される環境のなかで誰が何をどのように行うのか(アクティビティ)を具体的に構築することが条件である。タイトル・考え方(アクソノメトリックないしアイソメトリック)・配置図(周辺概況と屋根伏図)・平面図・立面図・断面図・内観パースを必須とした。設計プロセスの基礎的な習得も目標である。

担当教員
青井哲人(コーディネーター)|連勇太朗|林咲良|瀬川康秀|榊法明|笹敦|小川貴之|大村洋平

優秀作品

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他の科目

  • 第一課題 優秀作品:瀬川班3チーム

第一課題 優秀作品

瀬川班3チーム

講評

校舎屋上のキャノピーをステージに見立て、キャノピーの形状をマリオネットのパフォーマンスに生かしている。青空、生田の丘陵地の景色をステージの背景に利用した画像の構図に提案の特徴が表現れている。(瀬川康秀)


  • 第一課題 優秀作品:連班2チーム

第一課題 優秀作品

連班2チーム

講評

樹木の影で見る/見られるの二つの領域を作り出す提案。刻一刻と太陽が移動していくことによって、ステージの形態、観客と演者の関係が移り変わっていく動的な劇場を構想している点が面白い。(連勇太朗)


  • 第一課題 優秀作品:林班4チーム

第一課題 優秀作品

林班4チーム

講評

校舎の大きなガラス面と階段をうまく利用して影絵の投影方法を工夫したことで、観客が演者との間にスクリーンを挟むという関係だけでなく、観客が演者とスクリーンに挟まれるという関係をつくりだしているのが面白い。(林咲良)


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第二課題 優秀作品

榊班Bチーム

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第二課題 優秀作品

笹班Bチーム

講評

グループに分かれて複数の案を検証し、その中から良い部分を抽出して一つの作品を作り上げるデザインの手法は秀逸で、結果としてスリット、ステップ、透視図など様々な手法を用いて奥行きと広がりのある多様な空間が提案できている。(笹敦)


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第二課題 優秀作品

大村班Aチーム

  • 第三課題 優秀作品:宮田康平
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第三課題 優秀作品

宮田康平

講評

ふたつの性格の異なる公園の間に建つ建築。季節によって変化する色合い、視線の抜け方、分割した壁の見せ方、人の座り方などについて丁寧にスタディし、プレゼンテーションも密度高く表現されている。(林咲良)


  • 第三課題 優秀作品:森尾真帆
  • 第三課題 優秀作品:森尾真帆

第三課題 優秀作品

森尾真帆

講評

歩道橋の上にオーバーハングしたガラスボックス、中に吊るされたシンボリックな球体のポストなどアトラクティブなデザインは、想像力を喚起させます。手書きの図面や模型についても見応えのある作品になっています。(瀬川康秀)


  • 第三課題 優秀作品:高橋賢生
  • 第三課題 優秀作品:高橋賢生
  • 第三課題 優秀作品:高橋賢生
  • 第三課題 優秀作品:高橋賢生
  • 第三課題 優秀作品:高橋賢生

第三課題 優秀作品

高橋賢生

講評

周辺環境に注目して敷地を選び、注意深くその特徴を捉え試行錯誤しながら、最終的に動線、視線、構法も意識した非常に説得力のある魅力的な建築が提案できた。またプレゼンテーションについても丁寧で的確なレイアウトと表現手法によりこの作品が最大限に説明できている。(笹敦)


  • 第三課題 優秀作品:軍司明日香
  • 第三課題 優秀作品:軍司明日香
  • 第三課題 優秀作品:軍司明日香
  • 第三課題 優秀作品:軍司明日香

第三課題 優秀作品

軍司明日香

講評

ターミナル駅の2階コンコースの下にボックスを吊り下げて、駅利用者にひと時の休憩を提供する。鋼板を格子状に組み合わせ、缶をイメージした円をアクセントにした造形は優れ、プレゼにも工夫が感じられる作品です。(瀬川康秀)